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家具紹介#7 Fauteuil Direction Pivotant/Jean Prouve


Fauteuil Direction Pivotant/vitra


Fauteuil Direction Pivotant/vitra


 フランス ナンシー出身のデザイナーでありエンジニア、建築家でもあるジャン・プルーヴェ氏(1901-1984)の製品。

 同氏はナンシー派の画家である父を持ち、その影響もあってか、デザイナーでありながらアトリエでのデザインのみならず、自ら工房に立ち構造や製品としての工業・産業化についての探求を怠りませんでした。(ナンシー派は工芸に合理的産業化の考え方持ち込み、芸術と工業の融合を図ったとされる)また、建築家のオフィスが部材製造工場以外の場所にあることは考えられない」という発言からもその哲学が伺えます。


 1951年に制作されたフォトゥイユ ディレクション ピボタン、座る人の体重や動きに合わせて背もたれが後傾し、座面の高さ調節機能を持つ、機能性に焦点を当てた同氏ならではの製品。現代のオフィスチェアに近い性能を持つ製品でありながら、艶やかに着色されたスチールのフレームや木製のひじ掛けは、ぜひ住宅にも使用したくなる見た目ですね。


 そんな同氏の製品は一部のコレクターにのみ愛されていましたが、2002年Vitra社によって復刻された事で広く知られる事になりました。この製品のほかにも名作と言われるものがたくさんあるため、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

vitra HP(Jean Prouve):https://www.vitra.com/ja-jp/about-vitra/who-we-are/designer/details/jean-prouve

standard/vitra (右端、脚の赤い椅子)

EM table/vitra (テーブル)

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