家具紹介#12 CM141/Pierre Paulin
ピエール・ポラン(1927-2009)…60-70年代に活躍したフランスを代表するプロダクトデザイナー。彫刻家だった大叔父に影響されその道を目指すも、怪我により断念。一世代上となるイームズ、ネルソン、サーリネンなどのミッドセンチュリーに活躍したデザイナーに多大な影響を受け、50年代に家具デザイナーとしてデビュー。代表作にはリボンチェア(1956)、タンチェア(1967)があり、そのほかにもオレンジ、マッシュルームなど自然のものをモチーフに、曲線的なデザインをすることが特徴としてあげられる。
今回紹介するのは、そんなピエール・ポランが作った直線的でシンプルなデスク「CM141」。(下画像はその復刻品にあたるMETROCSのF031デスク)

F031/METROCS
上記の代表作で有名になる以前、1953年当時20代のピエール・ポランが、トートネット社へ自らデザインを持ち込んだという貴重な製品。オフィス用ではなく個人での使用が想定されていたようで、一般的なデスクよりはコンパクトなことから愛称でプチビューロ(小さなデスク)と、呼ばれていたみたいです。
復刻品を販売しているのは、日本のメトクロスというインテリアブランド。ピエール・ポランの生前、2003年に直接自邸に赴き復刻の許可を得たそうです。
METCROS HP(F031):https://metrocs.jp/item/217/

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